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2026年7月19日。
指宿での車中泊撮影旅も、いよいよ最後になりました。
この旅は、ひまわりを探して立ち寄った池田湖から始まりました。
そこでは探していたひまわりではなく、真夏の暑さの中で咲くコスモスに出会いました。
【ひまわりを探して池田湖へ|真夏に出会ったコスモスと湖畔の時間】
そして翌朝。
JR指宿枕崎線の集川橋梁で、ひまわりと1両編成の列車を撮影。
そこで出会った地元のカメラマンの方から、
「指宿の駅の近くにも、ひまわり畑があるよ」
と教えてもらいました。
【JR指宿枕崎線とひまわり|集川橋梁で出会えた1両編成と青空】
このときはまだ、この方との出会いが旅の最後の写真につながるなんて思っていませんでした。
場所が分からないまま、ひまわり畑探しへ
集川橋梁での撮影を終え、教えてもらったひまわり畑へ向かうことにしました。
ただ、肝心の詳しい場所を聞いていませんでした。
「この辺りかな?」
そんな感じで周辺を探していると、ひまわり畑を発見。
見つけたと思って近づいてみたものの、花はすでに少し枯れ始めていました。
ここじゃないのかな……。
周りを見ながら迷っていると、近くにいた方たちが「もう一つひまわり畑がある」という話をしているのが聞こえてきました。
場所がまったく分からなかったので、その方たちについて行ってみることに。
こうして、ようやく今回のひまわり畑へたどり着きました。
目的地を決めて向かったというより、人から人へ教えてもらいながらたどり着いた場所です。

開聞岳の前に広がっていた黄色いひまわり畑
到着したのは午前9時40分ごろ。
目の前には、背丈ほどまで伸びたひまわり。
その向こうには開聞岳が見えていました。
空はすっきりと晴れ、夏らしい青空。
山頂には小さな雲が少しかかっています。
ひまわりの黄色、葉の緑、空の青。
そして、その奥に大好きな開聞岳。
ずっと探していたひまわりが、旅の最後になってようやく目の前に現れました。

ひまわりは夏らしく元気に咲いていましたが、日差しもかなり強烈です。
風もほとんどありません。
午前中とはいえ、撮影を始めるとすぐに暑さを感じました。
朝に出会ったカメラマンの方と、まさかの再会
車を停めて撮影の準備をしていると、見覚えのある方がいました。
朝、集川橋梁で列車を一緒に撮影していた地元のカメラマンご夫婦です。
こんなところで再会するとは思っていなかったので驚きました。
朝にひまわり畑を教えてくれた方と、探し回った末にたどり着いた場所でまた会う。
今回の旅は、こういう偶然が妙に重なります。
そして、ここからさらに思いがけないことがありました。
その方が使っていた脚立を差し出して、
「これを使って撮ると、もっといい写真が撮れるよ」
と貸してくれたんです。
最初は、脚立に登るだけでそんなに写真が変わるのかなと思いました。
それまで風景撮影で脚立を使った経験もありません。
せっかくなので、お借りして登ってみることにしました。
脚立に登った瞬間、景色が変わった
ひまわりの丈は、自分の背丈ほどあります。
地面からカメラを構えると、当然ながら視線の先にもひまわりが並びます。
ところが脚立に登ると、その景色が一気に変わりました。
今まで目の前にあったひまわりが、自分の視線より下に広がっている。
その黄色い花の先に、開聞岳がすっと立っていました。
「あ、全然違う。」
カメラを構える前から分かるくらい、見えている景色が違いました。
ひまわり畑全体が見えるようになり、その奥に開聞岳まで入ります。
脚立に登って初めてひまわりを視線の下に見ながら、大好きな開聞岳を見た瞬間。
今回の旅で、一番心が動いた瞬間でした。

50mm単焦点で切り取った、開聞岳とひまわり
最初に使ったのは50mmの単焦点レンズです。
ひまわり畑と開聞岳の距離感を見ながら、横構図を中心に撮っていきました。
この日は太陽が東の空までしっかり上がっていて、開聞岳側には順光。
ひまわりの黄色も、山の緑も、空の青もきれいに出てくれました。
山頂に少しだけ雲がかかっていたのも、この日の夏らしい空気を残してくれた気がします。
脚立がなければ、たぶんこの写真は撮れていません。
同じ場所。
同じカメラ。
同じレンズ。
ほんの少し目線の高さが変わっただけなのに、写真の印象は大きく変わりました。
撮影を始めてから機材や設定について考えることは増えましたが、「どこから見るか」も同じくらい大切なんだと教えてもらった気がします。
広角レンズに替えると、さらに広がる夏景色
途中から広角レンズにも交換しました。
50mmで切り取る景色とは違い、こちらはひまわり畑の広がりをそのまま写真の中へ入れやすくなります。
横構図だけではなく、縦構図でも何枚か撮影。
青空を大きく入れたり、手前のひまわりから開聞岳まで奥行きを意識したり。
同じ場所でもレンズを替えると見え方が変わるので、暑さを忘れてしばらく撮っていました。


カーブミラーの中にも、ひまわり畑
畑の手前にはカーブミラーがありました。
ふと見ると、その中にも黄色いひまわり畑が映っています。
こういう景色を見ると、つい撮りたくなります。
正面から見る開聞岳とひまわりとはまったく違う一枚ですが、個人的にはかなりお気に入りです。
旅先で予定していた写真だけではなく、歩いている途中に気になったものを撮る時間も楽しいですね。

開聞岳周辺のひまわり畑の場所とアクセス
今回訪れたのは、鹿児島県指宿市山川岡児ヶ水周辺にあるひまわり畑です。
車では比較的行きやすく、畑の近くには車を停められる場所と休憩できるスペースがありました。
ただ、今回は人について行ってたどり着いたので、初めて訪れる場合は場所が少し分かりにくいかもしれません。
山川大山方面から長崎鼻方面へ向かうエリアには、以前から開聞岳とひまわりを一緒に眺められる場所が知られています。
畑へ向かう途中には少し傾斜のある土手もあります。
土の上を歩くので、サンダルよりも歩きやすい靴の方が安心です。
トイレは、撮影した範囲では見当たりませんでした。
滞在したのは1時間ほど。
この日は10人ほどの方が撮影していましたが、混雑している感じはありませんでした。
なお、観光施設として整備された花畑というより、農地の中にあるひまわり畑です。
畑へ入ったり、農作業の邪魔になったりしないよう、現地の状況を見ながら楽しみたい場所だと思います。
※ひまわりは農作物でもあり、開花状況や立ち入り・駐車できる場所などは毎年変わる可能性があります。訪問時は現地の案内を優先してください。
真夏の撮影は、やっぱり暑さ対策が必要
この日も一番大変だったのは暑さでした。
午前中とはいえ30℃を超えているような体感で、日差しを遮るものもほとんどありません。
夢中になって撮っていると、思っている以上に長い時間、直射日光の下にいます。
飲み物や帽子など、真夏の撮影対策はしっかり準備しておいた方が安心です。
そして今回、もう一つ持っておきたいと思ったのが脚立でした。
今までは「撮影旅行に脚立を持って行く」という発想がありませんでした。
でも、今回の写真を見てしまうと考えが変わります。
数十センチ高いところから見られるだけで、こんなにも景色が変わる。
車で移動する撮影旅なら、小さな脚立を積んでおくのもありだなと思いました。
ただし、高い場所での撮影は転倒すると危険です。
今回も傾斜や土のある場所だったので、脚立を使う場合は必ず安定した場所を選び、無理な姿勢で撮らないことが大切です。
ひまわりを探し続けた旅の最後に
今回の指宿旅は、ひまわりを探すところから始まりました。
初日に訪れた池田湖では、ひまわりの代わりに真夏のコスモスと出会いました。
翌朝の集川橋梁では、ひまわりと1両編成の列車を待ちながら、地元のカメラマンの方と知り合いました。
そして、その方から教えてもらったひまわり畑を探し、旅の最後にもう一度偶然再会。
貸してもらった脚立に登った先で、今までとは違う目線から、ひまわりと開聞岳を見ることができました。
【ひまわりを探して池田湖へ|真夏に出会ったコスモスと湖畔の時間】
【JR指宿枕崎線とひまわり|集川橋梁で出会えた1両編成と青空】
振り返ると、一つでも違っていたら撮れなかった写真です。
朝の撮影でその方に出会っていなかったら。
ひまわり畑の場所を教えてもらっていなかったら。
場所が分からないまま諦めていたら。
そして、最後にもう一度会えていなかったら。
脚立に登って見る開聞岳も、その写真も残っていません。
旅先で撮れる写真は、自分の機材や撮影技術だけでできているわけではないんだなと思いました。
知らない土地で教えてもらったこと。
たまたま同じ場所に居合わせたこと。
そして、何気なく差し出してもらった脚立。
そんな出会いまで一緒に写っているような、今回の旅で一番大切な一枚になりました。
暑かった2日間の指宿撮影旅。
最後にこんな景色が待っているとは思っていませんでした。
開聞岳を眺めながらシャッターを切ったあの時間は、きっとこれからも思い出すと思います。


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