JR指宿枕崎線とひまわり|集川橋梁で出会えた1両編成と青空

ひまわり畑の向こうを1両編成のJR指宿枕崎線が走る集川橋梁の風景 撮影旅

※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。実際に使ってよかったものや、撮影旅・車中泊で役立ったものを、体験をもとに紹介しています。

2026年7月18日と19日、鹿児島県南九州市にあるJR指宿枕崎線・集川橋梁周辺を訪れました。

撮りたかったのは、ひまわりの向こうを走る列車です。

この場所を知ったのは、前年の秋でした。

コスモス畑を探して鹿児島を走っていたときに、偶然見つけた場所です。コスモスの向こうに橋があり、しばらく待っていると列車が通りました。

夏になったら、もしかするとコスモスがひまわりに変わっているかもしれない。

しっかり調べたわけではありません。ただ、近くまで来たので、少しだけ立ち寄ってみることにしました。

ひまわり畑の中で一輪のひまわりにピントを合わせ、周囲の花を大きくぼかして撮影した写真

去年の記憶を頼りに向かった場所

1日目の7月18日。

池田湖での撮影を終え、17時頃に集川橋梁周辺へ向かいました。

ところが、前年にコスモスが咲いていた場所は田んぼになっています。

黄色い景色はどこにも見当たりません。

「やっぱり、ひまわりはなかったか」

少し残念に思いながら、そのまま車で通り過ぎました。

坂を少し上ったところで、何となく後ろを振り返ります。

そのとき、一段下がった場所に黄色いものが一瞬だけ見えました。

花なのかどうかも、まだ分かりません。

もしかしたら、ひまわりかもしれない。

そう思って車を引き返しました。

通り過ぎた先で見つけたひまわり

細い農道を進んでいくと、一区画だけひまわりが植えられていました。

大きなひまわり畑ではありません。

周りには田んぼや畑があり、その中に黄色い花がまとまって咲いています。

まだ咲き始めたばかりなのか、花も葉も元気でした。

到着したとき、撮影している人は誰もいません。

近くで農作業をしていた方に挨拶をすると、「そこに車を停めていいよ」と声をかけてくださいました。

突然訪れた場所で、こんなふうに迎えてもらえたことがありがたかったです。

一面に広がるひまわり畑を少し高い位置から見渡して撮影した写真

1日目は思うように撮れなかった

この日はEOS R6 Mark IIIに、RF50mm F1.4 L VCMを付けていました。

元気に咲いているひまわりを探しながら、花を大きく入れたり、橋まで入る構図を探したりします。

しばらくすると、少しずつ人が集まり始めました。

そろそろ列車が来るのかもしれません。

そう思って待っていると、『ガタン・ゴトン』と音が聞こえてきました。

期待が高まったところで列車が登場。

皆さん思い思いにシャッターを切っていると、ひまわりの向こうに列車が通り過ぎていきました。

ずっと見たかった景色です。

けれど、写真は思うようには撮れませんでした。

夕方の光は強い逆光です。列車やひまわりに明るさを合わせると、空が真っ白になってしまいました。

空を気にすると列車が逆光で暗くなり、ひまわりの色も鮮やかに表現できません。

目の前に撮りたい景色があるのに、写真に残せない。

少し悔しさが残りました。

ひまわり畑の向こうにある集川橋梁を2両編成の列車が走る夏の風景

車中泊をして、翌朝もう一度

この日の撮影は切り上げ、指宿駅周辺で夕食を食べました。

その後は道の駅へ移動し、車中泊です。

就寝前に天気予報を確認すると翌日の予報は曇りでした。

晴れる可能性は高くなさそうです。

それでも、朝なら光の向きが変わります。1日目とは違う写真が撮れるかもしれません。

このまま帰るより、もう一度行ってみたい。

翌朝も同じ場所へ向かうことにしました。

朝5時半に見えた青空

7月19日の朝5時半頃、道の駅で目が覚めました。

外を見ると、予報からは想像できないくらい青空が見えています。

急いで準備をして、集川橋梁周辺へ向かいました。

現地に着いたのは7時半頃です。

まだ誰もいません。

ただ、道の駅で見えていた青空は、少しずつ雲に隠れ始めていました。

カメラを列車が通る方向へ向けると、薄い雲が空一面に広がっています。

また白い空になってしまうかもしれない。

列車の時間をスマートフォンで確認しながら、ひまわりを撮影しつつ待ちました。

ひまわり畑の中で一輪のひまわりにピントを合わせ、周囲の花をやわらかくぼかして撮影した写真
ひまわり畑の中で一輪のひまわりにピントを合わせ、背景に集川橋梁をぼかして入れた写真

写真を通じて出会った人たち

しばらくすると、カメラを持った方々が2組やってきました。

それぞれ三脚を立て、同じ列車を待ちます。

その中に、地元で撮影を続けている方がいました。

列車を撮るときの設定やレタッチの方法、この日に通る列車のことなど、いろいろと教えてくださいます。

自分一人で来ていたら、知ることのなかった話ばかりでした。

写真を撮りに来ただけなのに、その場で出会った人と同じ景色を待っている。

そんな時間も楽しかったです。

列車が右から来るのか、左から来るのか。

あえてはっきり確認せず、予想しながら待ちました。

静かな田畑の中で耳を澄ませていると、遠くから「ガタンゴトン」という音が聞こえてきます。

カメラを構える合図です。

ひまわり畑の一輪にピントを合わせ、背景に集川橋梁をぼかして入れた夏の写真

列車が来る瞬間だけ見えた青空

列車の音が少しずつ近づいてきた頃でした。

それまで空を覆っていた雲が薄くなり、その隙間から少しだけ青空が見え始めます。

ひまわりの向こうを、1両編成の列車がゆっくりと進んでいきます。

普段は2両編成で走ることが多いそうですが、この日は1両だけ。

小さな車両がひまわりの上を走っていく姿が、どこか可愛らしく見えました。

三脚にセットしたRF70-200mm F2.8 L IS USMで横構図を撮り、途中からは手持ちの縦構図にも切り替えます。

列車が見えている時間はわずかです。

焦りながらシャッターを切りました。

撮影後、カメラの画面を確認します。

ひまわりと列車。その上には、少しだけ青空が残っていました。

曇り予報だったのが、その瞬間だけ青く晴れてくれた。

1日目に撮れなかったからこそ、翌朝もう一度来ることができました。

ひまわり畑の向こうにある集川橋梁を、1両編成の列車が走る夏の風景
青空の下、ひまわり畑の向こうの鉄橋を1両編成の列車が走る縦構図の写真

今回使ったカメラとレンズ

今回使用したカメラは、Canon EOS R6 Mark IIIです。

レンズは2本使いました。

・RF50mm F1.4 L VCM
・RF70-200mm F2.8 L IS USM

2日目の列車撮影では、F8前後、シャッタースピード1/1000秒を目安にしています。

走っている列車を止めて写したかったため、シャッタースピードは速めにしました。

1日目は手持ちだけで撮影しましたが、手ブレ以上に難しかったのが構図です。

列車が来てから画角を直そうとしても、考えている間に通り過ぎてしまいます。

次回はひまわりの位置や背景を先に確認し、三脚で構図を決めてから待ちたいと思います。

手持ちと三脚の切り替えに助かったもの

2日目は、手持ちと三脚を何度か切り替えながら撮影しました。

このとき助かったのが、普段使っているストラップとクイックリリースシステムです。

カメラの底に取り付けたプレートを使い、ストラップから外したカメラを、そのまま三脚へ移せます。

列車が来る直前は、レンズ交換や構図の調整だけでも慌ただしくなります。

ネジを回して付け外しする時間が減り、横構図は三脚、縦構図は手持ちという切り替えがしやすくなりました。

園内を歩きながら撮影するときに、長さを調整しやすく使いやすかったカメラストラップです。
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ストラップから三脚への付け替えを素早くでき、今回の列車撮影でも手持ちと三脚の切り替えに役立ちました。
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集川橋梁周辺の場所と注意点

今回撮影したのは、鹿児島県南九州市にあるJR指宿枕崎線・集川橋梁周辺です。

周辺には正式な駐車場がありません。

農道は狭く、車同士の離合が難しい場所もあります。

今回車を停められたのは、近くにいた農家の方から直接許可をいただけたためです。

無断で車を停めたり、農道を塞いだりしないよう注意してください。

撮影前に土地の方へ挨拶をして、入ってよい場所か確認することも大切です。

農家の方からは、マムシやブヨが出ることもあると聞きました。

暑い時期でも長ズボンと靴を着用し、藪の中には入らないほうが安心です。

近くにトイレもありません。

現地へ向かう前に、コンビニなどで済ませておくことをおすすめします。

ひまわりの見頃については、「きれいに見られるのは1週間ほど」と教えていただきました。

毎年同じ場所に植えられるとは限りません。訪れる前に、最新の開花情報を確認したほうがよさそうです。

失敗した日も、撮影旅の一部

1日目だけで帰っていたら、今回のお気に入りの写真は撮れませんでした。

逆光で空が白くなり、構図もうまく決まらない。

撮影をしていると、思い描いていたように撮れない日もあります。

それでも翌朝、もう一度同じ場所へ。

そこで待っていたのは、雲の間から少しだけ見えた青空と、ひまわりの向こうを走る1両編成の列車でした。

そしてもうひとつ、今回の撮影で思いがけずうれしかったのが、現地で出会った方々との時間です。

撮影のことを教えてもらいながら、一緒に列車を待つ。

そのときは、それだけでも十分うれしい出会いだと思っていました。

でも、この旅ではこのあと、もうひとつ忘れられない出来事が待っていました。

列車の撮影を終えて向かった先で、偶然探し当てたひまわり畑。

そこで、ここで出会った方ともう一度顔を合わせることになります。

しかも、その再会がなければ、たぶん自分では思いつかなかった一枚を撮ることもありませんでした。

写真を撮りに出かけていると、景色だけではなく、人との出会いが次の景色につながることがあります。

この日は、それを強く感じた一日になりました。

集川橋梁を背景に、ひまわり畑の中でひときわ高く咲く一輪のひまわりを撮影した写真

ひまわりを探して池田湖へ|真夏に出会ったコスモスと湖畔の時間

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