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2026年6月13日、もともとの目的はカワセミ撮影のリベンジでした。
ところが、最初に向かった熊本県民総合運動公園では大会が開催されており、駐車場は各所で満車。カワセミ撮影を断念し、急きょ蓮の花を探す一日に切り替えることになりました。
最初に訪れた鹿央古代ハス園では、蓮の開花にはまだ早く、一輪も咲いていませんでした。しかし、一番奥の池まで歩いてみると、昨年はほとんど撮影できなかった睡蓮がたくさん咲いていました。
さらに蓮を諦めきれずに見つけたのが、南関町にある山ノ頭蓮園です。
予定どおりには進まなかったものの、最後には睡蓮と蓮の両方を撮影できた一日。撮影で感じたことや今回の失敗、駐車場などの現地情報もあわせて紹介します。
カワセミ撮影から始まった一日
朝から向かったのは、熊本県民総合運動公園です。
前回カワセミに出会ったときは予定外だったため、十分な装備を用意していませんでした。
今回はその反省を活かし、Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM、三脚、折りたたみ椅子まで車に積み込み、じっくり撮影するつもりで出発しました。
ところが、8時ごろに到着すると、運動公園内の駐車場は各所で満車。調べてみると総合運動大会が開催されており、この日のカワセミ撮影は諦めることにしました。
せっかく準備してきただけに残念でしたが、カワセミ撮影の楽しみが先へ延びたと考え、気持ちを切り替えます。
そこで次に向かったのが、昨年も訪れた山鹿市鹿央町の「鹿央古代ハス園」でした。
今回訪れた撮影場所とマップ
今回訪れたのは、次の2か所です。
鹿央古代ハス園
所在地:熊本県山鹿市鹿央町岩原296
山ノ頭蓮園
所在地:熊本県玉名郡南関町
鹿央古代ハス園から山ノ頭蓮園へ移動し、睡蓮と蓮をそれぞれ撮影しました。
鹿央古代ハス園では蓮の開花前
鹿央古代ハス園を訪れるのは、今回で2回目です。
昨年は6月末ごろに訪れましたが、そのときは見頃が終わりかけていました。今年は少し早めに行けば、きれいに咲いた蓮を撮影できるかもしれないと思っていました。
ところが、今回は早すぎたようです。
園内の池には大きな蓮の葉が広がっていましたが、花は一輪も咲いていません。小さなつぼみが見られたため、見頃まではあと1〜2週間ほどという印象でした。
昨年は少し遅く、今年は少し早い。
花の見頃に合わせて訪れる難しさを、改めて感じました。



一番奥の池で見つけた睡蓮
蓮が咲いていない池を見て、途中で諦めて帰っている人も多く見かけました。
それでも私は、昨年訪れたときに一番奥の池で睡蓮を見つけたことを覚えていました。
「今年も奥まで行けば、何か咲いているかもしれない」
そう思いながら園内を歩いていくと、一番奥の池にはたくさんの睡蓮が咲いていました。

昨年、この池で確認できた睡蓮は一輪だけでした。それも池の中央付近にぽつんと咲いており、近くから撮影できる状態ではありませんでした。
今回は白い睡蓮が池のあちらこちらに咲いています。
蓮を撮影できなかった残念な気持ちは、目の前に広がる睡蓮を見た瞬間に消えていました。
昨年の記憶があったからこそ、蓮が咲いていなくても諦めず、一番奥まで歩くことができました。その判断が今回の撮影につながったのだと思います。

昨年とは違う機材で睡蓮を撮影
昨年訪れたときに使用していたカメラはCanon EOS RPで、レンズもキットレンズでした。
池の中央付近に咲いた睡蓮を大きく写すには距離が足りず、撮影できる構図が限られていました。
今回はCanon EOS R6 Mark IIとR6 Mark IIIの2台に、70-200mmと100-500mmの望遠レンズを装着しています。
特に100-500mmの超望遠レンズを使うことで、池の中央付近に咲いている睡蓮も大きく写せるようになりました。
同じ場所を再び訪れたことで、以前は撮れなかった写真を撮影できるようになったことを実感しました。
機材が変わったことだけでなく、どの花を選び、どの位置から撮影するかを考えるようになったことにも、自分なりの成長を感じます。

水位が低く、構図作りに苦戦
睡蓮はたくさん咲いていましたが、撮影しやすい状態だったわけではありません。
今回は池の水位が低く、睡蓮の花が水面よりも高い位置まで伸びていました。そのため、水面に花びらがきれいに映り込むような構図を作りにくい状態でした。
花の高さや向き、周囲の葉の入り方を確認しながら、撮影する場所や焦点距離を変えていきます。
思い描いていた写真とは少し違いましたが、その日の状態に合わせて構図を探すことも、自然を撮影する楽しさの一つだと思います。

広い園内ではカメラリュックが便利
鹿央古代ハス園には複数の池があり、奥まで歩くとそれなりの距離があります。
今回は予備のカメラとレンズ、飲み物などをカメラリュックに入れて移動しました。
暑い時期の撮影では、カメラだけでなく飲み物も欠かせません。両手を空けた状態で機材と飲み物を持ち歩けるカメラリュックが役立ちました。
一方で、機材を入れすぎると歩いているうちに負担が大きくなります。その日に使う可能性が高いものを選び、荷物を増やしすぎないことも大切だと感じました。
蓮を諦めきれず山ノ頭蓮園へ
睡蓮を撮影できたことで十分に楽しめましたが、もともとの目的だった蓮の花も諦めきれませんでした。
周辺で蓮を見られる場所がないか検索してみると、少し離れた南関町に「山ノ頭蓮園」という場所があることを知りました。
この時点ですでに時間は進んでおり、到着は10時を過ぎる見込みです。
蓮の花は昼に近づくにつれて閉じていくため、撮影には少し遅い時間でした。それでも、咲いている可能性に期待して向かうことにしました。
山ノ頭蓮園の近くまで車で進むと、緑の中に白やピンクの鮮やかな色が見えてきます。
鹿央古代ハス園では一輪も咲いていなかったため、その色を見つけた瞬間は本当にうれしかったです。
「今度は咲いている」
ようやく蓮を撮影できそうだと分かり、蓮園へ向かう足取りも自然と軽くなりました。
蓮の葉の下で休む3羽のカモ
駐車場に車を止め、蓮園へ歩いていくと、蓮の葉の下で3羽のカモが休んでいました。
人に慣れているのか、近くに人がいても慌てて逃げる様子はありません。
大きな蓮の葉が日傘のようになり、その下で暑さを避けながら休む姿は、とても穏やかな光景でした。
花だけでなく、その場所で暮らす生き物との思いがけない出会いも、撮影に出かける楽しみの一つです。
驚かせないように距離を取りながら、静かに写真を撮らせてもらいました。

山ノ頭蓮園でようやく蓮を撮影
山ノ頭蓮園では、テニスコート2面分ほどに感じられる一つの池に、蓮がびっしりと生えていました。
鹿央古代ハス園では、これから開花する小さなつぼみが見られましたが、こちらでは反対に、半数以上の花びらがすでに落ちています。
それほど離れていない場所でも、蓮の開花時期には大きな違いがあることを知りました。

撮影を始めたのは10時30分ごろ。
時間が遅かったこともあり、花びらが閉じ始めている蓮が多く見られました。
昨年、鹿央古代ハス園を昼前に訪れたとき、現地にいた方から「蓮は昼に向けて花が閉じていく」と教えてもらいました。その経験から朝に訪れたつもりでしたが、今回は開花時期そのものを読み違えてしまいました。
それでも、内側へ向かって静かに閉じていく蓮には、満開とは違った美しさがあります。
状態の良い花を探しながら、一輪ずつ丁寧に撮影していきました。



トンボも良い被写体に
池の周りでは、蓮のつぼみや茎に止まるトンボも見つけました。
花だけを探していると見落としてしまいそうですが、少し立ち止まって周囲を眺めると、さまざまな生き物が蓮園の中で過ごしています。
望遠レンズを使えば離れた場所から撮影できるため、トンボを驚かせにくく、蓮と一緒に写すこともできました。

今回使用したカメラとレンズ
今回使用した機材は、次の組み合わせです。
カメラとレンズ
・Canon EOS R6 Mark III
・Canon RF70-200mm F2.8 L IS USM
・Canon EOS R6 Mark II
・Canon RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
2台のカメラにそれぞれレンズを装着しておくことで、撮影中にレンズを交換せず、焦点距離を使い分けられました。
池の中に咲いている花には簡単に近づけないため、100-500mmの超望遠レンズが活躍します。
一方、70-200mmは花を大きく写すだけでなく、周囲の葉や池の雰囲気を残した構図にも使いやすく感じました。
PLフィルターで反射を調整
山ノ頭蓮園で撮影を始めたころには日が高くなり、かなり強い日差しになっていました。
蓮の葉や花びらにも光が強く反射しています。
70-200mmのレンズにはPLフィルターを装着していたため、ファインダーを確認しながら反射を調整しました。
PLフィルターは、葉や水面などの反射を抑えるためのフィルターです。反射を調整することで、白っぽく見えていた葉や花の色を出しやすくなりました。
ただし、効かせすぎると写真が不自然に暗く見えることもあります。フィルターを回しながら、反射を完全に消すのではなく、自然に見える位置を探して使用しました。

PGYTECHのカメラストラップ
今回の撮影では、最近購入したPGYTECHのカメラストラップも使用しました。
鹿央古代ハス園のように園内を歩きながら撮影位置を探す場所では、ストラップの長さを素早く調整できることが便利です。
移動するときはカメラを体に寄せ、撮影するときには構えやすい長さに変えられました。
まだ使い始めたばかりですが、今のところ使い勝手はとても良く感じています。
しばらく使用したあと、装着方法や実際に使って感じたことを、別の記事で詳しく紹介する予定です。
駐車場・トイレ・現地での注意点
鹿央古代ハス園
鹿央古代ハス園には広い駐車場があり、見頃の時期には警備員の方もいるため、車でも訪れやすい場所です。
周辺にはトイレがあり、隣接する物産館では、新鮮な野菜や果物も手頃な価格で販売されています。
食事処もあるので、撮影後にそのまま昼食を楽しめるのもうれしいところです。
園内は広いため、暑い時期は帽子や飲み物を用意しておくと安心です。

山ノ頭蓮園
山ノ頭蓮園には、第一駐車場と第二駐車場があります。
第一駐車場に止められるのは数台ほどです。第二駐車場には第一駐車場より多くの車を止められ、蓮園までは歩いて3分ほどでした。
現地にはトイレや食事処がありません。
個人で管理されている場所を見学できるよう開放してくださっているようなので、感謝の気持ちを持ち、花や葉に触れず、静かに楽しみたい場所です。
池の周りには道幅が狭いところもあります。雨の日や雨上がりは滑りやすくなる可能性があるため、カメラを持って歩く際は足元に注意してください。

今回の失敗と次回に活かしたいこと
今回最初に困ったのは、熊本県民総合運動公園で大会が開催されていることを知らなかったことです。
カワセミ撮影に必要なレンズや三脚、折りたたみ椅子まで準備していましたが、駐車できなければ撮影を始められません。
今後、運動公園へ撮影に行く際は、公式サイトなどで大会やイベントの予定を事前に確認したいと思います。
蓮の撮影では、場所によって開花時期が大きく違うことも分かりました。
次回は訪問日を決める前に、公式情報やSNSに投稿された最近の写真を確認し、開花状況をできるだけ詳しく調べてから向かいます。
また、蓮の花が開いている姿を撮影するなら、見頃だけでなく時間帯も重要です。次回はできるだけ早い時間に到着できるように計画したいと思います。
予定どおりにいかない撮影も楽しい
この日は、目的だったカワセミを撮影できませんでした。
さらに、予定を変更して訪れた鹿央古代ハス園でも、蓮は一輪も咲いていませんでした。
予定だけを振り返れば、空振りが続いた一日だったともいえます。
それでも、一番奥の池まで歩いたことで、昨年よりもたくさんの睡蓮を撮影できました。
そして、蓮を諦めずに探したことで初めての山ノ頭蓮園に出会い、白やピンクの蓮、葉の下で休むカモ、トンボなども写真に残せました。


写真撮影は自然が相手なので、思いどおりにいかないこともあります。
だからこそ、予定を変更した先で思いがけない景色や生き物に出会えたときの喜びは、より大きく感じられます。
カワセミ撮影の楽しみは、また次回へ。
今回は睡蓮と蓮の両方を写真に収めることができ、結果的にはとても満足できる撮影の一日になりました。



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