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2026年9月19日。
大分方面へ1泊2日の車中泊撮影旅に出かけ、その途中で竹田市にある「七ツ森古墳群」へ立ち寄りました。
今回のお目当ては、ちょうど見頃を迎えていた彼岸花です。
彼岸花の撮影スポットを探しているときに見つけた場所で、写真を見るとかなりまとまった数の彼岸花が咲いています。
せっかくなら群生している様子だけではなく、そこへやってくる蝶も一緒に撮りたい。
そんなことを考えながら向かいました。

七ツ森古墳群は大分県竹田市にある彼岸花の名所
七ツ森古墳群があるのは、大分県竹田市菅生戸上。
国道57号沿いにある国指定史跡で、秋になると古墳群の周辺にたくさんの彼岸花が咲きます。
彼岸花の見頃は例年9月20日前後とのこと。
訪れたのは9月19日だったので、ちょうど良い時期に来られました。
車で向かうと看板が出ていて、入口はすぐに分かりました。
駐車場もすぐ近くにあり、到着してから撮影を始めるまでがとてもスムーズです。
この日は14時ごろに到着。
連休初日の日中ということもあり、もっと混雑しているかと思っていましたが、思っていたほど人は多くありませんでした。
撮影中に少しずつ人が増えてきたものの、写真が撮れないほどではありません。
トイレもあり、1時間以上ゆっくり撮影するにはありがたい環境でした。

RF50mm F1.4 L VCMで彼岸花の群生を撮ってみる
この日の空は基本的に曇り。
風は柔らかく、気温もちょうどよくて、歩いていても汗ばむほどではありませんでした。
撮影を始めたときの機材は、Canon EOS R6 Mark IIIとCanon RF50mm F1.4 L VCMです。
まずは50mmの画角で、目の前に広がる彼岸花を撮ってみます。
今回、頭の中にひとつ撮りたいイメージがありました。
少し暗い中で光が差し込んで、彼岸花が一箇所だけ目立つような写真。
群生している彼岸花をそのまま明るく撮るというより、少し暗めの雰囲気の中に光を使って主役を作ってみたかったんです。
曇ってはいるものの、ときどき雲の間から日差しが入ります。
「ここで光が来てくれたら……」
そんな場所を探しながら構図を変えてみました。

ところが、これがなかなか難しい。
光が思った場所に入ってくれなかったり、入ったとしても自分がイメージしていたような雰囲気にはなりません。
そして今回も感じたのが、風景写真の構図の難しさでした。
蝶や鳥なら「この被写体を撮る」と主役がはっきりしています。
彼岸花が一面に広がるような場所では、どこを主役にして、どこまで画面に入れるのか。
きれいだから広く入れてみると、今度は何を見せたい写真なのか分からなくなる。
撮ってはモニターを確認して、少し場所を変えてまた撮る。
思い描いていた一枚には、なかなか近づけませんでした。

アゲハ蝶を見つけてRF100-500mmへ交換
そんなことをしていると、彼岸花の間を飛んでいるアゲハ蝶を発見。
ここから撮影の方向が一気に変わりました。
今回撮りたかったもののひとつが、
「彼岸花と蝶」
だったからです。
すぐにレンズをCanon RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMへ交換しました。

蝶はじっとしていてくれません。
花に止まったと思ったら、すぐ次の花へ。
こちらが良い位置へ移動したころには、もういない。
そんなことの繰り返しです。
それでもRF100-500mmなら少し離れた場所から狙えるので、蝶との距離を保ちながら背景も整理しやすく感じました。
動きに合わせてシャッタースピードを速くして、連写しながら追いかけます。
一輪の彼岸花に止まった黒いアゲハ
しばらく追いかけていると、その瞬間がやってきました。
黒いアゲハ蝶が、一輪の彼岸花にふわっと止まりました。
赤い彼岸花と黒い羽。
群生している花の中で、その一輪と蝶だけが目に入ってきます。
今回ここへ来る前から撮りたいと思っていた「彼岸花と蝶」が、ようやく目の前に現れました。
慌てて構図を整えながらシャッターを切ります。

今回撮った中でも、特に好きな一枚になりました。
彼岸花だけを撮っていたときには主役をどこに置けばいいのか迷っていたのに、蝶が一匹入るだけで画面の中に自然と視線が集まります。
同じ場所を撮っていても、被写体ひとつでこんなに印象が変わる。
撮影していて面白いところです。

RF70-200mm F2.8 L IS USMに替えて、もう一度彼岸花を探す
しばらくすると、さっきまで飛んでいた蝶がほとんど見えなくなりました。
そこで今度はCanon RF70-200mm F2.8 L IS USMへ交換。
群生全体というより、気になる彼岸花を切り取るように撮っていきます。
RF100-500mmほど遠くを狙う必要がない場面では、70-200mmの方が構図を探しやすく感じました。


2匹で舞い続ける黒い蝶
さらに印象に残った場面がありました。
しばらくすると、今度はモンキアゲハが2匹現れました。
片方が動くと、もう片方も追いかける。
離れたかと思うと、また近づいて舞う。
彼岸花の赤い景色の中を2匹で飛び回る姿がきれいで、夢中になって追いかけました。

動きが速いので簡単ではありません。
高速シャッターと連写を使いながら、ファインダーの中から外さないように追っていきます。
止まっている彼岸花をじっくり撮る時間とはまったく違う撮影です。
撮れるかどうか分からないまま追いかけて、ほんの一瞬が残っている。
こういう時間はやっぱり楽しいですね。
人が増えると蝶が少なくなったように感じた
撮影していて、もうひとつ気になったことがあります。
人が増えてくると、それまでよく飛んでいた蝶を見かける回数が少なくなったように感じました。
もちろん、この日の撮影中に感じただけなので、人の多さが原因とは言い切れません。
ただ、蝶と彼岸花を一緒に撮るのが目的なら、人が少ない時間を狙ってみるのも良さそうです。
この日は到着したころが比較的落ち着いていて、ゆっくり蝶を追いかけられました。

幻想的な光は、思ったようには撮れなかった
蝶との撮影はかなり楽しめました。
一方で、最初に撮りたかった写真は最後まで思うようには撮れませんでした。
「少し暗い中で光が差し込んで、彼岸花が一箇所だけ目立つような、そういった雰囲気のある写真」
頭の中にはイメージがあります。
でも、実際に目の前の景色からその構図を探すとなると難しい。
時折日差しは入ったものの、期待していた位置にはなかなか光が来てくれませんでした。

光の位置を待つのか。
自分が動いて光の当たっている花を探すのか。
露出をもっと大胆に落としてみるのか。
撮影を終えてから写真を見返しても、いろいろ考えます。
いつもながら、被写体がはっきりしていない風景写真は難しい。
今回も改めてそう感じました。
だからこそ、次に同じような場所へ行ったときにもう一度挑戦してみたい撮り方でもあります。
七ツ森古墳群で撮影するなら足元と蚊には注意
七ツ森古墳群は比較的平坦で、長い距離を歩かなくても彼岸花を楽しめました。
ただし、撮影目的で行くなら服装には少し注意した方がよさそうです。
彼岸花の周辺には土や草があり、撮影していると自然とその中へ入っていく場面があります。
白いスニーカーなど、汚したくない靴は避けた方が安心です。
そして今回、一番困ったのが蚊でした。
かなり刺されました。
蝶を撮りたかったこともあり、今回は虫除けスプレーを使うのを控えていました。
次に行くなら、長袖で肌の露出を減らしておこうと思います。
撮影に夢中になっていると蚊のことを忘れてしまうので、服装で対策しておいた方が撮影に集中できそうです。

七ツ森古墳群で彼岸花と蝶を追いかけた午後
気づけば1時間以上、彼岸花の中で撮影していました。
最初に思い描いていた「光が差し込む幻想的な彼岸花」は、満足できるところまで撮れませんでした。
その一方で、一輪の彼岸花に止まった黒いアゲハ。
そして、彼岸花の上を2匹で舞い続けた蝶。
訪れる前に撮りたいと思っていた「彼岸花と蝶」は、しっかり写真に残せました。

うまく撮れた写真があるとうれしい。
でも今回は、それと同じくらい「次はこう撮ってみたい」という課題も残りました。
光の見つけ方。
主役の決め方。
広い景色の中から、どこを切り取るのか。
蝶を追いかける撮影とは違った難しさがあります。
彼岸花が咲くのは一年の中でもほんの短い期間。
また来年この赤い景色に出会えたら、今度は今回撮れなかった一枚を狙ってみたいと思います。


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