※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。実際に使ってよかったものや、撮影旅・車中泊で役立ったものを、体験をもとに紹介しています。
※この記事の写真は、2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震の3日前に撮影したものです。被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く穏やかな日常が戻ることを願っています。
2026年7月25日、毎年楽しみにしている「天草ほんど花火大会」へ行ってきました。
今年やってみたかったのは、同じ場所から撮った花火を何枚か重ねて、一枚の写真に仕上げる比較明合成です。新しくそろえたカメラとレンズを持ち、どんな一枚になるだろうと楽しみにしながら天草へ向かいました。
ところが、花火が上がり始めてから、まさかの失敗に気づきます。
持ってきたのは、今年購入した50mmの単焦点レンズ(Canon RF50mm F1.4 L VCM)でした。よく思い返してみると、例年は広角レンズを使っていたことに、撮影を始めてから気づきました。
大きく開いた花火が、画面の中に収まりません。せっかく明るいうちに撮っておいた背景写真も、途中で構図を変えたため使えなくなってしまいました。
少し焦りましたが、きれいに撮れた写真は残っています。今回は、そんな失敗に気づいてから、撮れた写真を選び、一枚の比較明合成写真に仕上げるまでを書いてみます。

天草ほんど花火大会を海沿いの堤防から撮影
2026年の天草ほんど花火大会は、本渡港一帯で7月25日に開かれました。花火が上がったのは20時20分から20時40分までの約20分。時間だけを見ると短めですが、次々に上がる花火を追っていると、撮影中は思っていた以上に慌ただしく感じます。
いつも撮影しているのは、JA直売天草とれたて市場の裏手にある海沿いの堤防です。
目の前に海を眺めながら花火を撮れるので、気に入っている場所です。メイン会場からは少し離れていますが、海の向こうに上がる花火をゆっくり楽しめます。三脚を置く場所も探しやすく、毎年ここへ来たくなります。

18時ごろに到着して場所を確保
現地に着いたのは18時ごろです。JA直売天草とれたて市場の駐車場にはまだ空きがあり、車もスムーズに停められました。
駐車場から堤防までは歩いて1分ほど。広めの場所を見つけ、椅子とシートを広げました。この時間なら、まだ場所にも余裕があります。19時を過ぎるころには人がずいぶん増え、静かだった堤防も少しずつお祭りらしい雰囲気になってきました。
交通規制や駐車場の利用方法は、年によって変わるかもしれません。ここで紹介しているのは2026年に訪れたときの様子です。次に出かけるときも、公式の会場図や交通規制を確認してから向かいたいと思います。
西日の暑さをしのぎながら花火を待つ
到着したころはよく晴れていて、気温は30℃を超えていました。海のそばなら少しは涼しいかなと思っていましたが、太陽が山に隠れるまでは西日が強く、とにかく暑かったです。
そんな待ち時間に助かったのが、折りたたみ椅子と、椅子に取り付けられる日傘でした。日傘があるのとないのとでは、花火を待っている間の暑さがかなり違います。撮影が始まる前に疲れずに済んだので、次回も忘れずに持っていきたいです。
太陽が山の向こうへ隠れると、空気が少しずつ変わっていきました。海からゆるい風が吹き、やっとほっとできる涼しさです。
歩いて5分ほどの出店へ行き、焼きそばやたこ焼きを買ってきました。椅子に座って食べていると、ただ花火を待っていた時間が、ちゃんと夏祭りの時間に変わっていきます。
暗くなるのを待っている間には、三角方面と雲仙方面にも花火が見えました。同じ場所で三つの花火大会の打ち上げ花火を見ることもできました。遠くで小さく開く花火を見つけるたびに、ちょっとうれしい気持ちになります。

花火が上がってから、レンズ選びの失敗に気づく
20時20分、いよいよ打ち上げが始まりました。
カメラはEOS R6 Mark III。レンズは今年購入した50mmの単焦点です。マンフロットの三脚に固定し、縦構図にして、レリーズを使ったバルブ撮影を始めました。
花火が上がったところでシャッターを開き、光が開き終わるころに閉じます。秒数をきっちり決めるのではなく、花火の動きを見ながら、レリーズで一枚ずつ調整していきました。
数枚撮ったところで、「あれ、どうも収まりが悪いな」と感じました。
画角に花火が入りきれないということが何度も起こりました。大きく開いた花火は上や左右が切れてしまい、縦構図にしていても、ほとんど余裕がありません。
このままでは撮れないと思い、三脚は動かさずに、カメラを少し上へ向けました。花火は先ほどより入りやすくなりましたが、今度は別の困りごとが出てきます。
日没前には、比較明合成の背景に使おうと思い、空に少し明るさが残っている写真を撮っていました。ところが、途中でカメラの向きを変えたため、その写真とは構図が合いません。比較明合成するための、少し空が明るい状態の写真を使うことができませんでした。
同じ構図で撮ることが大切な比較明合成では、ほんの少し向きを変えただけでも、あとから大きく響きます。レンズの焦点距離だけでなく、一番大きな花火が上がっても入る余白があるか。最初の試し撮りで、もう少し丁寧に見ておけばよかったです。

風が煙を流し、きれいな花火が残った
レンズ選びでは失敗してしまいましたが、この日の風には助けられました。
海沿いにほどよい風が吹き、打ち上げたあとの煙を流してくれます。煙が滞留することなく、一つ一つの花火をきれいに撮れました。
50mmの画角にうまく入った花火は、輪郭もくっきりと写っていました。画面の中で大きく見えるぶん、光の線や色がよく分かり、広角レンズとはまた違う迫力があります。
すべてをきれいに収めることはできませんでした。それでも、画角の中に入った写真を落ち着いて選べば、合成に使えそうです。途中からは、これ以上切れた写真を増やさないように意識しながら、大きく上がりそうな花火を少し余裕を持って追いました。



撮った花火を比較明合成で一枚に
比較明合成は、同じ構図で撮った写真を何枚か重ね、明るい部分を残して一枚にまとめる方法です。
暗い夜空は大きく変えず、それぞれの写真に写った明るい花火を重ねられます。一発ずつ撮った花火が、最後には同じ夜空で一緒に開いているように見えるのが、この方法のおもしろいところです。
ここで大切なのが、三脚でカメラをしっかり固定すること。背景や水平線がずれると、花火だけでなく、町の明かりや海岸線まで二重に見えてしまいます。今回、途中でカメラを上へ向けたことが失敗につながったのも、このためでした。

Lightroom Classicで合成前の写真を整える
ここからは、パソコン版のLightroom ClassicとPhotoshopで仕上げた流れを、簡単にまとめます。画面に出る言葉は、使っているバージョンによって少し違う場合があります。

- 花火写真をLightroom Classicへ読み込む
- ピントが合い、花火が画角に収まった写真を選ぶ
- ホワイトバランス、色味、レンズ補正などを整える
- 合成に使う写真へ、基本的な調整を同期する
- 合成する写真をすべて選択する
- 「写真」→「他のツールで編集」→「Photoshopでレイヤーとして開く」を選ぶ
露光量を上げすぎると、夜空や煙まで目立ちやすくなります。この段階では花火を派手にしすぎず、写真同士の明るさと色をそろえるくらいに留めました。
今回のように途中でカメラの向きを変えたときは、向きを変えたあとの写真だけを使うほうが自然に仕上がります。少しのずれならPhotoshopの自動整列で合うこともありますが、カメラの角度まで変わった写真を無理に合わせると、端が大きく欠けてしまいます。
Photoshopで「比較(明)」を使う
Photoshopで開くと、選んだ写真が一つのファイル内にレイヤーとして重なります。
- 一番下に、背景として使う写真を置く
- その上の花火レイヤーを選ぶ
- レイヤーパネルの描画モードを「通常」から「比較(明)」へ変える
- 合成したい上側のレイヤーにも、同じ設定を繰り返す
- レイヤーの表示・非表示を切り替え、残したい花火を選ぶ
- 不要な光や煙はレイヤーマスクで隠す
- PSDまたはTIFFで保存し、Lightroom Classicへ戻して最終調整する
「比較(明)」は、上下のレイヤーを比べ、より明るい色を残してくれる描画モードです。暗い夜空の上に、明るい花火だけが少しずつ重なっていきます。
重ねる枚数を増やすほど華やかになりますが、多すぎると花火同士がぶつかり、少し窮屈に見えてしまいます。今回は、50mmの画角にきれいに収まった写真の中から、位置と色のバランスを見ながら選びました。
町の明かりや船の光まで何重にも見えるときは、その部分をレイヤーマスクで隠します。一枚ずつ表示を切り替えながら、「この花火は残したい」と選んでいくと、作業しやすかったです。

失敗したからこそ残った、今年の一枚
完成したのは、50mmの画角にうまく収まった花火を選び、何枚か重ねた一枚です。
最初に使おうと思っていた背景写真は使えませんでした。大きな花火が切れてしまったカットも、何枚もあります。それでも、撮れた写真を一枚ずつ見直しながら組み合わせていくと、少しずつ今年の花火が形になっていきました。
もちろん、最初に思い描いていた写真とは違います。レンズを間違えた悔しさも、まだ少し残っています。それでも、撮影中に諦めず、帰ってからも試しながら一枚にできたことは、素直にうれしかったです。
失敗した日の写真ではありますが、だからこそ、この日のことを思い出せる一枚になったような気がします。

次回は広角レンズを忘れずに
次に同じ堤防から撮るときは、例年どおり広角レンズを持っていきます。打ち上げ場所から近いぶん、大きく開く花火まで入る余白をしっかり残しておきたいです。
レリーズ、三脚、折りたたみ椅子、日傘は、今回も持ってきてよかったものです。暗くなると足元や三脚の脚が見えにくくなるので、次は小さな懐中電灯も加えたいと思います。人が増えてから三脚を広げ直すのは危ないため、明るいうちに場所を決めておくと安心でした。
花火が終わると、たくさんの人が一斉に帰り始めます。帰りは少し混みそうだったので、慌てて車へ向かわず、周りを見ながらゆっくり片づけました。
レンズ選びでは失敗しましたが、海風のおかげで煙の少ない花火が撮れました。待ち時間には三つの花火大会まで楽しめて、振り返ってみると、うれしい出来事もたくさんあった夜です。
次は広角レンズを忘れずに。日没前の空から最後の一発まで、今度こそ同じ構図で撮り切りたいです。


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