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2026年7月25日。
この日は本渡花火大会へ向かう途中、長部田海床路に少しだけ立ち寄りました。
少し前にも訪れたばかりですが、そのときとは違って今回は日中の干潮。
海へ続く道が見えて、雲仙普賢岳と夏雲まで一緒に撮れたらいいなと思っていました。
ところが、現地で待っていたのは想像していた景色とは少し違う景色。
諦めて次の目的地に移動を考えていたとき、干潟の中で何かが動いているのが目に入りました。
それが、今回初めて撮ることになったムツゴロウです。

潮が引いた長部田海床路へ
14時頃に到着すると、思った以上に潮が引いていました。
海床路が見えているだけではなく、その周りにも広い干潟が現れています。
以前訪れたときに見た、水の中に電柱が並ぶ少し幻想的な景色とはまったく違う雰囲気でした。
長部田海床路は熊本県宇土市住吉町の住吉海岸公園にあり、干潮時には沖へ続くコンクリートの道が現れます。反対に満潮時には海床路が海に沈むため、訪れる時間で景色が大きく変わります。今回はあまり心が動く風景ではなかったので、RF50mm F1.4 L VCMで景色を何枚か撮り、そのまま次の倉岳神社へ向かうつもりでした。
【熊本・長部田海床路の夕景撮影|海に灯る電柱と焼けた空をNDフィルターで残す】
干潟を見ていると、何かが動いていた
車へ戻ろうとしながら何気なく干潟を眺めていると、小さな生き物が動いているのに気づきました。
最初に見えたのはカニさん🦀
その周りをよく見てみると、少し大きな生き物も動いています。
ムツゴロウでした。
正直、この日はムツゴロウを撮るつもりなんてまったくありませんでした。
それでも初めて目の前で見ると、やっぱり撮ってみたくなりますね。
50mmではさすがに遠いので、一度車まで戻り、レンズをRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMに交換。
予定外のムツゴロウ撮影が始まりました。

ムツゴロウは有明海を代表する干潟の魚のひとつで、潮が引くと巣穴から出て活動します。5〜7月頃の産卵期には、オスが求愛行動でジャンプする姿も見られるそうですよ。
実際に眺めていると、大小さまざまなムツゴロウが干潟を移動し、ときどきピョンと跳ねていました。
1/3200秒でも、ジャンプを止められない
鳥を撮影するときの設定を参考に、シャッタースピードは1/3200秒前後。
AFは動物認識を使って追いかけました。
ところが、これが思っていた以上に難しい💦
干潟もムツゴロウも似たようなグレー系の色です。
ムツゴロウにピントを合わせたつもりでも、少し動くと手前の泥やカニ、水面の反射へAFが移ってしまいます。
「そこじゃない」と思いながら何度も合わせ直しました。
ようやくムツゴロウを捉えて、そのまま追い続ける。
跳びそうな雰囲気を感じて待ってみる。
それでも大きなジャンプを見ることができません。
30分ほど粘りましたが、狙っていた「空中でビタッと止まった一枚」は撮れませんでした。

初めてなので簡単に撮れるとは思っていませんでしたが、ここまで手ごわいとは。
でも、撮れなかったからこそ次に試したいこともかなり見えてきました。
今回いちばん気に入ったのは、カモメの飛び立ち
ムツゴロウを追いかけている途中、近くにはカモメの姿もありました。
せっかく望遠レンズを付けていたので、こちらにもレンズを向けてみます。
そして飛び立った瞬間にパシャリ。
こちらは思ったよりもうまく撮れました。

ムツゴロウを撮りに来たわけでもなかったのに、途中から夢中になってムツゴロウを追いかけ、この場所のいちばんのお気に入りはカモメ。
予定どおりにいかないところも、撮影に出かける楽しさなのかもしれませんね。
次は200-800mmと三脚を持って、もう一度
今回は完全に予定外の撮影だったため、時間は30分ほどしかありませんでした。
日中の暑さに加えて、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMをずっと手持ちで構えているのもなかなか大変です。
キヤノン公式の仕様では、このレンズは三脚座を除いて約1,370gあります。短時間でも構え続けると、それなりに重さを感じます。次回は持ってきていなかったRF200-800mm F6.3-9 IS USMも試してみたいところです。
800mmまで使えれば、離れた干潟にいる小さなムツゴロウにも、もう少し寄れそうです。。
時間にも余裕を持って、今度こそジャンプする瞬間を狙ってみたいです。
景色を撮るだけでは終わらなかった長部田海床路
この日は、潮が引いた長部田海床路を少し撮影して終わるつもりでした。
期待していた雲仙普賢岳も見えず、「今日はこれくらいかな」と思っていたところで見つけたムツゴロウ。
思ったような写真は撮れませんでした。
それでも、初めて見るムツゴロウを夢中になって追いかけた30分は、いい経験になりました。
課題もかなり残っています。
だからこそ、また撮りたい。
次に干潮の長部田海床路を訪れるときは、景色だけでなく足元の干潟にも注目してみようと思います。
今度こそ、ジャンプした瞬間をビタッと止めたいです。


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