※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。実際に使ってよかったものや、撮影旅・車中泊で役立ったものを、体験をもとに紹介しています。
2026年8月15日、熊本県宇城市不知火町にある「永尾剱神社(えいのおつるぎじんじゃ)」へ行ってきました。
海の中に鳥居が立つ景色が印象的な神社です。
ここは以前から車で近くを通るたびに気になっていて、昨年初めて訪れました。そのときに見たのは、夕方の少し静かな海と鳥居。
今回はまだ見たことのなかった、昼の永尾剱神社を撮ってみます。
頭の中には撮りたい一枚もありました。
ところが、現地に着いてみると思っていた条件とは少し違います。
そして結局、今回いちばん気に入ったのは、最初に狙っていた写真とはまったく別の一枚になりました。

永尾剱神社は海の中に鳥居が立つ神社
永尾剱神社があるのは、熊本県宇城市不知火町。
読み方は「ながお」ではなく、「えいのおつるぎじんじゃ」です。
宇城市の公式観光サイトによると、創建は713年。祭神である海童神(わだつみのかみ)を巨大なエイがこの地まで運んできたという伝承があり、エイの尾が地名「永尾」の由来になったと伝えられています。剱のような形をしたエイの尾から、別名「剱神社」とも呼ばれているそうです。
そして、やはり目を引くのが海の中に立つ鳥居です。
潮の満ち引きによって景色が変わるので、同じ場所でも訪れる時間によってかなり違った写真になりそうです。熊本県公式観光サイトでも、撮影前に潮位を確認できるよう気象庁の潮位情報が案内されています。
所在地:熊本県宇城市不知火町永尾615
車:松橋ICから約20分
バス:バス停「永尾」から約150m
宇城市公式観光サイトでは、鳥居と夕日を撮るなら12月中旬頃が見どころとして紹介されています。
今回狙っていたのは、少し幻想的な海中鳥居
この日の天気予報は曇り。
普通なら撮影には少し残念に感じる空ですが、今回はむしろ曇ってほしいと思っていました。
狙っていたのは、雲と水面を長秒露光でなめらかに見せて、その中に鳥居だけが浮かんでいるような写真です。
空も海も少し明るく、余計なものをできるだけ削った一枚。
そんなイメージを頭に描きながら向かいました。
10時30分頃に到着すると、空はしっかり曇っているわけでもありません。
雲の間から青空がちらちら見えています。
「晴れるなら晴れる、曇るなら曇るで、どちらかにしてほしいな……」
撮影する側からすると、少し悩ましい空でした。
しかも思っていたより到着が遅くなり、このあとには別の予定があります。
三脚を出してNDフィルターを付け、構図を決めながら長秒露光を試すには時間が足りません。
楽しみにしていた撮影でしたが、今回はいったん諦めることにしました。
鳥居を見た瞬間、予定が変わりました
ところが海を見ると、ちょっと面白い光景がありました。
到着したときは周りに人がほとんどいません。
その静かな海の中に鳥居が立ち、鳥居の上には何羽かの野鳥が、まるで場所を決めたように間隔を空けて止まっています。
白いサギのような鳥、アオサギに見える鳥、そしてカモメの仲間でしょうか。
種類については写真だけでは断定できませんが、それぞれ違う鳥が同じ鳥居の上に並んでいるように見えました。
「こんなタイミングある?」
長秒露光のことを考えていたのに、気付けばすっかり野鳥の方が気になっています。

最初はF値を少し上げ、鳥居も鳥もできるだけ全体が分かるように撮っていました。
そのあとは野鳥を撮る設定へ変更。
シャッタースピードを速くして連写し、いつ飛び立ってもいいように構えます。
予定していなかった撮影ですが、こういう時間が意外と楽しいんですよね。
最初から野鳥を狙ってここへ来ていたら、この並びには出会えていなかったかもしれません。
50mm、広角、望遠。短い時間でもレンズを交換
今回使ったカメラはCanon EOS R6 Mark III。
レンズは、
Canon RF50mm F1.4 L VCM
Canon RF14-35mm F4 L IS USM
Canon RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
を持って行きました。
50mmで鳥居周辺を切り取り、広角では空と海を含めて少し広めに。
野鳥が気になってからは100-500mmも使いながら撮影しています。
滞在時間は30分ほどしかありませんでしたが、被写体に合わせてレンズを交換すると見える景色も変わります。
「もう少し広く撮りたい」
「今度は鳥を大きく見たい」
そんなことを考えながら交換していると、短い時間でも意外と忙しい撮影になりました。



撮影途中で気付いたレンズの汚れ
途中、撮った写真を確認していてレンズの汚れが気になりました。
せっかくの景色なのに、ここで汚れが写り込んでしまうのは避けたいところ。
一度車に戻り、積んでいたK&F Conceptのカメラクリーニングキットを使って、ブロワーとブラシで軽く掃除しました。
こういうものは撮影に直接使う機材ではありません。
普段は存在を忘れがちなのですが、必要になったときに車へ積んであるとかなり助かります。
特にレンズ交換が多い日は、出発前にきれいにしたつもりでもホコリが気になることがあります。
今回も短い滞在時間の中で助けられました。
階段を上がって境内へ
海中鳥居だけでなく、少し階段を上ったところに境内があります。
海辺から見る鳥居とはまた雰囲気が変わり、少し高い位置から不知火海を眺められるのもこの神社の好きなところです。




この日は神社の方を見かけませんでした。
宇城市公式観光サイトでは、永尾剱神社についての問い合わせ先として西岡神宮が案内されています。常時神職の方がいらっしゃるかどうかについては、公式情報からは確認できませんでした。
参拝だけでなく御朱印などを目的に訪れる場合は、事前に確認しておいた方が安心だと思います。
駐車場とトイレは以前より利用しやすく
車で訪れる場合、神社の近くに参拝者用の駐車場があります。
永尾剱神社の公式SNSでは、2025年9月に駐車場の整備完了が案内され、参拝者専用として40台駐車できるとされています。大型バスも入れる駐車場とのことです。
トイレについても、2025年7月に完成したことが神社公式SNSで案内されています。
今回も駐車場から鳥居や境内までの距離はそれほど長く感じませんでした。
ただし境内へ向かうには階段があります。
撮影機材をたくさん持って行く場合は、一度に全部持ち出すより、撮りたいものを決めて必要な機材だけ持って行った方が動きやすそうです。
撮りたかった一枚は撮れなかった。それでも
今回いちばん撮りたかった、長秒露光で鳥居を浮かび上がらせるような写真。
結局、その一枚は撮れませんでした。
鳥居の正面には思ったように光が回らず、鳥居そのものも暗く見えます。
海もかなり濁っていて、頭の中に描いていた透明感のある景色とは少し違いました。
何より時間がありませんでした。
以前なら「今日は撮れなかったな」で終わっていたかもしれません。
でも今回は、鳥居の上に並んだ野鳥がいました。
狙って待っていたわけではありません。
到着したら、そこにいた。

撮影に出かけると、頭の中では「今日はこれを撮る」と決めていることが多いです。
それでも現地に着けば、天気も光も思い通りにはなりません。
その代わり、まったく予定していなかったものに出会うことがあります。
今回は長秒露光を撮れなかった残念さより、あの鳥たちが並んでいるところを見られたうれしさの方が残りました。
だから写真は面白いのかもしれません。
次は長秒露光で、もう一度
とはいえ、最初に考えていた写真を諦めたわけではありません。
次に行くなら、時間に余裕を持って。
三脚とNDフィルターも準備して、天気だけでなく雲の量や潮位も確認してから向かいたいと思っています。
そして今度こそ、雲と水面をなめらかにして、海の中に鳥居だけが静かに残るような一枚を撮ってみたいです。
今回とはまったく違った永尾剱神社になるはず。
また撮りに行きたい場所がひとつ増えました。

コメント